フーシ派は、紅海沿岸と複数の島(ハニシュ諸島、ペリム島)を制圧。モカ港・Dhubab市も奪取し、海峡の入口を事実上掌握した。これにより、海峡通過船舶への直接的な脅威(砲・ドローン・USV攻撃)が可能になった。

イランとしては、ホルムズ海峡での妨害が難しくなる中、代替のエネルギー圧力ポイントを獲得したことになる。フーシ派は「安全な航行を維持する」と主張するが、サウジ船舶の通行禁止を宣言するなど、実際の意図は不透明なままだ。

紅海の海上交通・エネルギー輸送に深刻な戦略的リスクが生じるなか、イランとその代理勢力(イラク民兵、ヒズボラなど)は、サウジ・米国への圧力を強めつつ、地域全体で協調行動を展開。イラン国内は経済危機が深刻化し、BRICSなど多国間枠組みへの依存を強めている。

ISW Iran Update, September 11, 2026