7月6日夜〜7日未明、ウクライナの無人航空部隊(414th Unmanned Strike Aviation Brigade/“Magyar’s Birds”)がアゾフ海や黒海北部で大規模な深部攻撃を敢行。タンカー8隻、貨物船1隻、フェリー1隻、計10隻のロシア船舶を攻撃(Naval News)。
別のISWの推計では、ウクライナはアゾフ海のロシア船舶76隻(うちタンカー多数)を攻撃し、ケルチ海峡やドン-アゾフ運河の航行が停止した可能性。AIS(船舶自動識別装置)信号の数が55%減少し、ロシア船舶が航行を控えるか、位置秘匿のためにトランスポンダーを停止しているとみられる。
いずれも攻撃対象はクリミア補給の「生命線」となっていた「影の船団」に属するタンカー群で、制裁回避とクリミアへの燃料供給の両方を担う重要アセットだった。
最近のアゾフ海・黒海での攻撃により、ロシア海軍は安全に行動できる状況を失った可能性があり、ウクライナの長距離ドローン攻撃により、ロシアの防空網が南方で大きく弱体化。ウクライナは海軍を持たないにもかかわらず、無人システムだけで事実上の「制海権」を確立しつつある。
ウクライナのドローン攻撃は、クリミアへの燃料・物資輸送を継続的に破壊してきた。その結果、ロシアはタンカーを北側(アゾフ海)へ迂回させざるを得なくなっていた。クリミアでは物流・エネルギーインフラが逼迫し、住民の大量流出が発生している。



“Ukrainian Drone Raid Hits 10 Russian Ships, Crippling Crimea Supply Lines,”(Published on 08/07/2026 By Ethan Gossrow Naval News)
ISW Russian Offensive Campaign Assessment, July 11, 2026