6月8日、パトロール中の米陸軍のAH‑64アパッチがオマーン沖で墜落し、米海軍が運用するSaronic社製の自律型水上ドローン(ASV)が約2時間以内に2名の乗員を救助した。これは無人水上艇による初の実任務での人員救助とみられる。乗員の容体は安定している。

救助は米海軍中央軍および第5艦隊のTask Force 59(2021年編成)が実施した。同部隊は無人システムとAIの統合運用を担当する専門部隊。救助に使われたのは「Saronic Corsair」で、長さ24フィート、1,000ポンドのペイロード、1,000マイル以上の航続距離を持ち、レーダー・カメラ・衛星通信・自律航法を備えている。

米海軍は6か月前にSaronic社と3億9,200万ドルの生産契約を締結。プロトタイプから量産への移行が極めて速く、Pentagonの無人海洋システムへの信頼が高まっている。

Saronic社は今年、Corsair 8隻を使った数日間の試験を実施し、4,500マイル以上の航行、自律港湾出入り、長距離パトロール、通信途絶環境での運用などを成功させ、長期自律運用能力を実証した。同社は4月に17.5億ドルのシリーズD調達を実施し、評価額は92.5億ドルに到達。米国内での建造能力拡大も計画している。

5月には180フィート級MUSV「Marauder」(25ノット超、5,400マイル、150トン積載(コンテナ対応))が進水。設計から試験まで1年未満で到達し、複数船体が建造中である。

無人艇はこれまで監視・ロジスティクス用途が中心だったが、今後は、捜索救難・警備・海上安全保障での常態化が見込まれる。

“Billion-Dollar USV Builder Saronic Scores Military Rescue Milestone Near Hormuz,”(Mike Schuler 2104

June 9, 2026 gCaptain)