両国は西太平洋において重複しているEEZ境界画定交渉を開始する方針を発表。2026年5月28日、マルコス大統領と高市首相が会談し、日比関係を「包括的戦略的パートナーシップ(CSP)」へ格上げし、防衛協力を拡大することで合意した。

これには、軍事情報共有協定の加速、あぶくま型護衛艦のフィリピン移転、88式地対艦ミサイルの移転協議の開始などが含まれ、実現すればフィリピン海軍の対潜・対艦能力が大幅に強化される見通しだ。

これにより、中国の海洋進出に対抗する能力を高めることになり、特に、南シナ海での中国海警・海上民兵への対処能力の向上、対潜戦能力の向上により中国海軍の行動自由度を制限することが期待される。

また、軍事情報の共有により、日比両国の第一列島線全体の状況把握が向上し、中国の動きをより早期に探知でき、中国のグレーゾーン活動や威圧行動に対する抑止力が増すことになるだろう。

結果的に中国は、地域的な軍事・準軍事活動により多くのリソースを必要することになり、そのコストの上昇は避けられないだろう。

ISW China & Taiwan Update, June 5, 2026