DF‑17の射程は1,800–2,500 km(CSIS)で第2列島線まで届くため、在日米軍・グアム・フィリピンなどが射程圏。DF-ZF(東風ZF)HGV(極超音速滑空体)は、機動性・低高度軌道・高速(マッハ10)により迎撃は極めて困難とされ、敵防空網の「初撃破壊」に使われる可能性があるとされる。

6月22日の「解放軍報(PLA Daily)」は、DF‑17がDF‑ZF HGVを発射する映像を初公開したが、長期試験フェーズが終了して実戦配備段階に近づいた可能性を示唆している。

HGV(DF‑ZF)は、飛行中に機動可能(従来の弾道ミサイルより予測困難)で、低高度で滑空するするためレーダー探知が遅れ、最大マッハ10のため、迎撃の時間的余裕が極端に少ないため、防空網の「死角」を突く先制打撃兵器として最適化されたもの。このため、中国軍はDF‑17 を大規模ミサイル攻撃の先鋒(vanguard)として投入し、敵のレーダー・防空システムを破壊し、後続の通常ミサイル(精密打撃)の生存性と命中率を向上させることを狙っているとみられる。

これは、米軍の統合防空網(IAMD)にとって最も警戒すべき攻撃パターンであり、

中東(イランvs米)の戦いでは、迎撃率90%以上で米製防空システムが優勢だったが、「中国のミサイル戦はイランとは次元が違う」というメッセージを発信している可能性が指摘されている。

太平洋でのミサイル戦は、中東のそれとは全く異なる展開になるかもしれないということだ。

ISW China & Taiwan Update, June 26, 2026