最近のディエゴ・ガルシアの衛星画像から、最大6機のF-15E(空対空および空対地/海上任務能力を持つ)の存在が確認されているが、この配備は以下のような脅威に対応している可能性がある。

イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、ディエゴ・ガルシアに対するアメリカ海軍と空軍の駐留に言及し脅迫してきた。IRGC海軍(Nedsa)司令官のアリレザ・タンシリ(Alireza Tangsiri)少将は、改造されたタンカーの「シャヒード・マフダビ(Shahid Mahdavi ,110-3)」と「シャヒード・バゲリ(Shahid Bagheri ,110-4)」は長距離展開を行うよう改造されており、弾道ミサイルとドローンの両方を装備できると述べている。

同少将は、「シャヒード・マフダビ」は、2024年5月18日までの40日間のインド洋行動で「ディエゴ・ガルシアに駐留するアメリカ軍の海域を巡航した」とし、両艦は射程500キロメートルのFateh-313ミサイルや中距離ドローンの運用能力が実証済みとしている。入手可能な最新の衛星画像では、両船は少なくとも5月初旬からバンダル・アッバス道路(Bandar Abbas roads)に停泊している(北緯27.0693度、東経56.1881度、北緯27.0878度、東経56時)。

2024年9月23日にイランのPress TVによれば、ディエゴ・ガルシアはIRGCのシャヘド-136B無人機をイランの南東海岸から発射した場合、その射程内に入るとしているが、正規のイラン海空軍でさえも現実的には攻撃できないだろう。

IRGCがディエゴ・ガルシアを攻撃しようとする試みは、未知の新たな攻撃法による可能性がある。攻撃のためには、深海で探知されずに近接して奇襲でもしない限り不可能だが、イランがアメリカの警戒監視能力を把握しているとは考えにくく、今やF-15Eが展開している以上、そのような行動は難しいだろう。

参考資料:”U.S. Ramps Up Defenses for Naval Support Facility Diego Garcia,” (Published May 25, 2025 7:33 PM by The Maritime Executive)