日本の外務省は、中国が東シナ海に新たな洋上プラットフォームを設置したことに抗議した。この構造物は、日本と中国が主張する排他的経済水域(EEZ)の重複海域の中間線付近に設置されており、衛星画像により5月22日以降、沖縄県久米島の北西約345kmで2隻の中国船が活動しているのが確認されている。

日本と中国は2008年に当該海域で海底資源を共同開発する暫定的な合意に達したが、中国はこの協定には拘束力がないと主張している。日本の外務省は、2008年の合意の履行に向けた交渉を再開するよう中国に要求しているが実現していない。中国はすでにこの海域に、18基の移動式および恒久的なプラットフォームや石油掘削装置を設置している。

現時点で中国は日本の抗議に対して回答していない。黄海における最近の動向を考慮すると、中国は建設プロジェクトを継続する可能性が高いとみられており、同様に中国は韓国との間でもEEZ境界紛争を抱えている。日本の防衛省はまた、075型強襲揚陸艦を中心とした中国海軍の5隻の艦隊が宮古海峡を航行しているのを認めた。中国海軍の艦艇が宮古海峡を通過しているのを発見されるのは5月だけで3回目である。

中国の洋上プラットフォームの建設と中国海軍の沖縄近海での活動の活発化は、中国が恒久的なプレゼンスを段階的に拡大し、東シナ海の支配を強化しようとする動きとみられる。

参考資料:”China-Taiwan Weekly Update, May 23, 2025,” (May 23, 2025 – ISW Press)