国防総省(DoD)は、2024年3月18日、海軍の2025会計年度の艦艇建造計画を議会に提出した。この計画は、1つの公式計画と、予算資源が利用できない場合の代替案で構成されており、過去2年間の計画と同様、火力を増大させたより大きな艦隊を構築することを目的としている。

 2025年度から2054年度までをカバーする2025年度計画を実施するための年間平均コストは401億ドル(2024年ドル)で、これには新造船建造費358億ドルが含まれている。最も注目すべきは、海軍が次世代攻撃型潜水艦や大型水上戦闘艦の調達を減らし、現行世代の艦艇を増やすことである。それにもかかわらず2025年計画のコストは、ほとんどすべての主要な造船プログラムで単価が高くなっている。

 2023年6月20日、海軍は秘密扱いの「戦闘艦艇に関する評価と要求報告書(Battle Force Ship Assessment and Requirement: BFSAR)」を議会に送付した。海軍は、2025年の建造計画で将来の艦隊目標の詳細を明らかにし、2025年計画とBFSAR報告書の建造目標は国防総省の最新の国家安全保障戦略に合致するものとしている。これらの目標には、381隻の戦闘艦艇と134隻の無人水上・潜水艦艇、合計515隻の海軍艦艇の建造が含まれている。

 海軍は、より多くの艦艇にミサイルや無人システムなどの攻撃能力を付与し、機動部隊の攻撃作戦能力を向上させることを狙っている。この計画が完全に実施されれば、最終的には2001年以降のどの時期よりも艦隊が大きくなることになる。しかし、海軍が10年以上にわたって経験してきたメンテナンスの遅延を減らすことができなければ、381隻の目標達成は困難だろう。

 2024年12月1日現在、海軍は空母、潜水艦、水上戦闘艦、水陸両用艦、戦闘兵站艦、および主要な支援艦艇を含め296隻の戦闘艦艇を保有している。381隻の戦闘艦艇という目標を達成するために、海軍は今後30年間で364隻の艦艇(293隻の戦闘艦艇と71隻の支援艦艇)を調達する必要がある。海軍の退役艦艇のスケジュールが予定どおりならば、2030年代初頭までに300隻以上の艦隊を持つことになり、2054年には390隻を数えることになり、海軍の目標を少し上回ることになる。

 しかし、短期的には今後3年間で、就役艦艇よりも13隻多く退役することになり、2027年に283隻まで減少し、その後再び増加に転ずる見込みであり、台湾海峡危機が囁かれる2027年がボトムになるのが気になるところだ。

参考資料:”The State of U.S. Shipbuilding Hearing Testimony,” (U.S. Naval Institute News, March 12, 2025)