4 大航海時代のはじまり、ポルトガルとスペイン シーパワー500年史 4 前回は序論の最後として「シー・パワーとは何か」について述べたので、今回からは本編としてシー・パワーの歴史を辿る。今回は、カトリック世界のポルトガルとスペインが探検航海を開...
3 シー・パワーとは シーパワー500年史 3 前回の「海の特質と海軍のはじまり」に引き続いて「シー・パワーとは何か」について。今日「sea power」と「seapower」は厳密に区別しないで使われることが多いよう...
トランプ再選とディエゴ・ガルシア島 トランプ大統領の再選を受け、6日のNY株は史上最高値を記録した一方で、対中関税の大幅引き上げでコンテナ貨物輸送量が減少するとの見方から、海運株は軒並み10%近く下落した。トランプ政権の政策とその影響...
2 海の特質と海軍のはじまり シーパワー500年史 2 前回は海上覇権の移り変わりを概観したので、今回は海洋のもつ特質とそもそも海軍がどのように生まれたのかを述べたい。 ▼コミュニケーションの場としての海 海は台風や津波な...
1 再来したシー・パワーの時代 シーパワー500年史 1 500年史の書き起こしにあたって、大航海時代から現代までの海上覇権の移り変わりを簡単に辿ってみる。 ▼スペイン・ポルトガル、そしてオランダ 15世紀に大航海時代が始ま...
シーパワーの時代 日本は、近代になって軍艦も制度も兵術思想もすべて丸ごとイギリスなどから輸入して海軍というものを建設した。そこからスタートした先人たちはみごとな日本の海軍を作り上げたが、太平洋戦争に敗れて国土を灰燼に...
海洋国家の地政学 19世紀末に現れた地政学は、ドイツをはじめとする大陸国家(ランド・パワー)とアメリカやイギリスといった海洋国家(シー・パワー)の流れをもって発展してきた。 大陸国家は、陸上の長い国境線を持ち、領土...
マハンとコルベット ▼地政学者としてのマハン 戦略思想家としてのマハンについては、シー・パワーの概念やアメリカ海軍の拡張への貢献についてすでに述べたが、彼は基本的には「大海軍主義者」であり、海軍の拡大とアメリカの海外進出...
マッキンダーの「ハート・ランド」 ▼マッキンダーの「ハート・ランド」 イギリスの地理学者マッキンダー(1861-1947)は、大英帝国の絶頂期において国家戦略を論ずるなかで「ハート・ランド」の概念を提唱し、近代地政学の事実上の創始者...