「戦史叢書」における陸海軍戦史 戦史叢書といえば、全102巻と資料集2巻からなる最も権威ある公刊戦史といえる。現在ではオンラインで閲覧できるようになっているのだが、戦史の記述が何かと陸海軍別々になっているのは仕方のないことかくらい...
戦史に思う 中山定義元海幕長(海兵54期)が「独断的すぎるかも知れぬ、諸賢のご批判を」とした一稿。 戦争は人災であって天災ではない。戦略の失敗を戦術でカバーすることは困難といわれている。まして、戦争指導の失敗...
後向きの軍備 高木惣吉少将(海兵43期)は『現代の戦争』(1956年、岩波新書)の冒頭、「戦争は普通に考えられているように、たやすくその正体をつかめるものではない。経験とか、教育によって、予め与えられた戦争の観念...
戦史の読み方 高木惣吉少将(海兵43期)が「向洋荘談話(49.10.23)」(『髙木惣吉少将講話集』(1979年、海自幹部学校))で語る正しい戦史研究のしかた。 戦争や戦闘は人間がやるものであって、兵器がひとり...
事実・虚構・真実 吉田満「戦艦大和ノ最期」の中に幾つか極めて印象的な場面が出てくるが、土橋久男氏(兵科4期予備学生)が「「松井中尉の場合」考」として「事実・虚構・真実」のあいだの微妙な相関関係を語っている。 ひとつ...
歴戦者は必ずしも勇者ではなかった 太平洋戦争を通じ海軍航空関係の幕僚だった奥宮正武元海軍中佐(海兵58期)が『日本海軍が敗れた日』の中で、歴戦者は必ずしも勇者ではなかったということを語っている。 わが陸海軍では、武功抜群の将兵には...
中国が学んだ太平洋戦争の教訓 米戦略予算評価センター(CSBA)報告書 トシ・ヨシハラ著「CHINESE LESSONS FROM THE PACIFIC WAR -IMPLICATIONS FOR PLA WARAFIGHTI...