軍艦の進歩と乗員の気質 海軍の進歩につれ将卒の気分気性も変化してきたと思うが、私(元海軍大将山梨勝之進(兵25))は軍艦の格好に大いに関係があると思う。ネルソン時代は全く帆前船であった。それが蒸気の発明により、帆と蒸気を併...
後向きの軍備 高木惣吉少将(海兵43期)は『現代の戦争』(1956年、岩波新書)の冒頭、「戦争は普通に考えられているように、たやすくその正体をつかめるものではない。経験とか、教育によって、予め与えられた戦争の観念...
戦争指導と「作戦干渉」 昭和16年12月10日、マライ半島クワンタン沖で英艦隊のプリンス・オブ・ウェールズとレパルスの両戦艦が、わが22航空戦隊の攻撃によって撃沈されたが、この2戦艦派遣の英国の内情というのがよく現代戦の特...
ネルソン-12 Leadership traits ネルソンの卓越した統率に見る12のLeadership traits(統率上の特質) 1 Humanity and a Sense of Identification: 部下の信頼と心服(Inspi...
マハン-日本海軍の評価 マハンには多くの「称号」が与えられている。海軍戦史家、海軍戦略家、世界政治の評論家、哲学者、思想家、帝国主義者、海軍至上の海軍主義者、黄禍論を唱えた人種差別主義者、アメリカの歴史に最も影響を与えた扇...
艦隊保全主義 艦隊保全主義(Fleet-in-Being Doctrine)、要塞艦隊主義(Fortress Fleet Doctrine)という言葉がある。 要塞艦隊主義は、艦隊が要塞に身を託し、要塞の守備に...