五省について 「至誠に悖るなかりしか」ではじまる「五省」は海軍兵学校で行われたもので、海軍の伝統の代表格に思われているが、海軍77年のうち最後の13年間のみ行われたものである。 五省の目的について、生徒の右傾化...
「同期の桜」 幹部候補生学校の赤レンガの中庭にある桜が、一時期「同期の桜」と呼ばれた(根元に看板があった)ことを知っている人がいるかもしれない。 我々(Tin Can)が候補生の頃は、そういう呼び方はしておらず...
江田島創設時の思い出 現在、江田島は見学に来た人に等しく立派な施設だと言ってもらえるようになっているが、創設時の様子はどうだったか。初代術科学校長の回想。 アメリカ駐留軍司令部から江田島の施設が返還になったことに伴い、...
レンガの話 イギリスから1個ずつ油紙に二重包装して軍艦で神戸へ運び、神戸から小船に積み替えて江田島へ持ち込まれたとの説がある。当時、レンガ1個の値段は約20銭(米3升分に相当、工事労働者の賃金6~13銭/日)と...
お水鉢の話 江田島教育参考館の戦死者銘碑の前にお供えしてあるお水鉢の話。 昭和44年に、海上自衛隊の医官を退職された勝田二佐のお母さんが一術校を訪問して水鉢の寄贈を申し出られた。当時の石塚校長が同じ大理石の鉢...
日進・春日・ベスプッチィ 伊藤正徳は『大海軍を想う』で、日露戦争は二隻の外国軍艦の買収競争からはじまったといっても差し支えないほどだとしている。その二隻の軍艦とは、イタリア、ゼノアの造船所で竣工に近づきつつあったアルゼンチン...
アメリカハナミズキ 1術校西生徒館の前庭に3本のアメリカハナミズキが植わっており、根元に「日米両国民交流の樹」というプレートがある。これは、海兵75期生会が卒業40周年記念行事として期友有志のアナポリス訪問と在校期間の...