英国海軍がレーザー兵器による最近の試験で高速ドローンの撃墜に成功し、英国政府は防衛企業「MBDA UK」と4億1,500万ドルの契約を結び、2年以内にType 45駆逐艦に搭載する開発を継続することになった。
現在、Type45は経空脅威に対処するのにシーバイパーミサイル、砲、小火器、さらにファランクスシステムに依存している。いずれも実任務で成功を収めており、シーバイパーや同級「ダイヤモンド(D-34)」の30mm砲は、イエメンでフーシ派反乱軍が紅海の船舶に対して発射したドローンを撃破するために使われた。
今回のレーザー兵器である「ドラゴンファイア」は、1発あたり13ドルで、例えばシーバイパーミサイルの130万ドル以上と比べて安価で、高精度(1キロメートル先で1ポンドコインに命中可能)を提供し、弾薬使用にともなう危険もない。
最近の試験では、「ドラゴンファイア」は、水平線上を高速飛行するドローンを探知、追跡、交戦し、最終的に破壊した。これは英国初のことである。
科学・技術企業兼防衛企業の「QinetiQ」および「Leonardo」と協力し、「MBDA」はシステムの設計と機能を磨き、当初の計画より5年早くポーツマス拠点の駆逐艦の1隻に高出力装置を搭載する予定だ。
「MBDA UK」は、英国がレーザー兵器開発の最前線に立っており、「ドラゴンファイア」はイギリス海軍にとって「真にゲームチェンジャーの兵器システム」になるだろうと述べている。
参考資料:”Success of Naval Laser Weapon Leads to $400M Contract,”(Published Nov 23, 2025 5:20 PM by Royal Navy News)