取り組みの第一弾は、殺害された同性愛者の権利活動家にちなんで名付けられた補給艦「USNSハーヴェイ・ミルク(Harvey Milk:T-AO-206)」らしい。
CBSは、この他に最高裁判所判事にちなんで名付けられた2艦、「USNSサーグッド・マーシャル(Thurgood Marshall :TAO-211)」と「USNSルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg:TAO-212)」、および奴隷制度廃止論者のリーダーにちなんで名付けられた「USNSハリエット・タブマン(Harriet Tubman:TAO-213)」、および「USNSドロレス・ウエルタ(Dolores Huerta:TAO-214)」、「USNSルーシー・ストーン(Lucy Stone:(TAO-209)」、「USNSセザール・チャベス(Cesar Chavez:T-AKE-14)」、「USNSメドガー・エヴァース(Medgar Evers:T-AKE-13)」などの改名が検討されていると報じている。
トランプ大統領とヘグセス国防長官はともに、軍からすべてのDEI(多様性、公平性、包括性)をなくすことを表明している。ヘグセス国防長官はまた、軍に対して、黒人歴史月間などの祝賀行事をやめ、図書館から資料やプログラムに至るまで、すべての分野からDEIの参照を一掃するよう命じた。
海軍が現役艦艇の名前を変更することはめったにない。選出された役人や著名な退役軍人、社会の人々、そして地理的な場所にちなんで艦名を付けるという長い伝統を持っている。2023年、海軍は、南北戦争中に南軍に関連する名前を削除するための議会主導の取り組みの一環として、「USSチャンセラーズビル(Chancellorsville:CG-62))をUSS ロバートスモールズ(Robert Smalls:CG-62))に、「USNSモーリー( Maury:T-AGS-66))を「USNS マリータープ(Marie Tharp:TAGS-66))に改名した。また、軍の基地名から南軍の将軍の名前を削除したが、これは3月のトランプ政権によって覆されている。
参考資料:”SECNAV tasked to rename USNS Harvey Milk; Report says other ship renamings under consideration,” (Sam LaGrone, June 3, 2025 5:20 PM – Updated: June 4, 2025 10:04 AM, USNI News)