英国海軍は30日、給油艦「タイドスプリング(Tidespring、A136)」が南シナ海の南沙諸島で航行の自由作戦を実施したと発表。作戦実施の日時は不明だ。
最近では、オーストラリア海軍のホバート級駆逐艦「ブリスベン(Brisbane、DDG-41)」とカナダのハリファックス級フリゲート「ヴィル・ド・ケベック(Ville de Québec、FFH 332)」が9月初めに台湾海峡を航行した。また、米国の駆逐艦「ヒギンズ(Higgins、DDG-76)」と英国のフリゲート「リッチモンド(Richmond 、F239)」は9月12日に同海峡を航行している。中国はこれらの軍艦が台湾海峡を通過することに抗議したが、「タイドスプリング」の南沙諸島での行動については言及も抗議もなかった。
インド太平洋での展開中に英国空母打撃群(CSG)を支援した「タイドスプリング」は、艦の防御能力が限られているため、フーシ派のミサイル攻撃にさらされているバブ・エル・マンデブ海峡を避けてアフリカを経由して英国に帰還する。
英海軍のCSGは、バブ・エル・マンデブ海峡を無事に通過し、29日にスエズ運河を通過し、給油艦「タイドフォース(Tideforce、A139)」と合流し、クレタ島のソーダ(Souda)湾に向かった。CSGは現在、配備の最終月を迎えており、12月の第1週に英国に到着する予定だ。地中海での作戦と演習を終了すれば、空母部隊としての完全な作戦能力を取得する予定だ。
現在、CSGには空母「プリンスオブウェールズ(Prince of Wales、R09)」、駆逐艦「ドーントレス(Dauntless、D33)」、フリゲート「リッチモンド(Richmond、F239)」、ノルウェー海軍フリゲート「ロアルド・アムンセン(Roald Amundsen、F311)」が含まれている。


参考資料:”U.K. Fleet Oiler Conducts Freedom of Navigation Passage in Spratly Islands,”(Dzirhan Mahadzir
November 3, 2025 3:13 PM USNI News)