9月3日の「抗日戦争勝利80年」軍事パレードで、艦載用LY-1レーザーシステムをトラック搭載型バージョンとして初めて公開した。
LY-1は、中国海軍が2010年代後半から開発してきた一連のレーザー兵器の最新作で、その性能は明らかにされていないが、パレードのアナウンスではこの装置を「精密な妨害と持続的な強力な攻撃が可能」と説明した。西側諸国では、艦載レーザー兵器はドローンやミサイルに対するポイント・ディフェンス用として議論されているが、中国はLY-1を「海上攻撃」用途が可能な兵器として宣伝している。
国営メディアの環球時報は、LY-1は艦船用レーザーのローエンド用途である光学センサーに損傷を与えるのにも使用できると述べた。「艦艇では、LY-1の電源のための十分なスペースがあり、より高い出力を持つことができる。ドローンからの攻撃だけでなく、対艦ミサイルからの攻撃も迎撃することができ、その迎撃は非常に低いコストで済む」と書いている。
人民武装警察宣伝局のソーシャルメディア・コメンテーターである趙大帥氏は、LY-1の開発を米海軍の兵器システムと結びつけた。「ミサイルを撃墜できるため、亜音速対艦ミサイルは時代遅れになる」と趙氏は書いている。
パレードでは、飛行中のドローンの電子機器を無効にするための巨大なマイクロ波アレイであるハリケーン3000も登場した。単なる妨害機ではなく、スマートフォンを電子レンジに入れるような電子回路の内部損傷を与えるほど強力であり、中国北方工業集団有限公司によれば、有効距離は3kmで、移動展開用(または艦載用)のためトラックに搭載可能としている。
米陸軍には、よりコンパクトでやや短い有効距離のシステム、「レオニダス ジェネレーション(Leonidas Generation II)」 がある。米海軍は、このシステムの以前のバージョンを小型航空機の目標に対してテストし、無人ドローンボート群の電子制御モーターを無効にするのに効果的であることを確認している。
参考資料:”China Unveils Large Shipboard Laser System for “Maritime Attack”,”(Published Sep 4, 2025 9:12 PM by The Maritime Executive)